一切皆苦

2020年11月15日
「人生は苦しい、それでも人生には意味がある。」当山ではこの言葉としっかりと向き合いたいと考えております。人生には楽しいことや面白いことも沢山あるかもしれません。しかし、「人生は楽しい 」とは言う気にはなれないほどこの世の中には悲しい事や辛い事、痛ましい事件などが多すぎます。
 2500年前仏教の開祖釈尊は「一切皆苦」といいました。それは根本的な苦しみ四大苦「生老病死」であり、生を受けた人間に平等に起こります。その苦しみ解放される方法を見つけるために悩み、思慮をめぐらせて遂に解決する法則を見つけだしました。それが、仏教なのです。 八万四千の法門といわれる釈尊の教えは一人ひとりに合わせた説法からいわれます。
仏教を病院に例えられると申します。病気になれば病院が必要ですが、元気なら病院には行く必要はほとんどありません。苦しい時悩む時には仏教が必要ですが、毎日楽しく悩みもないなら仏教はほとんど必要ではありません。

苦しみとは何でしょうか。

思い通りにしたいけど、実は思い通りにならないという事に始まります。その原因は何でしょうか。私たちが本当の事(真理)に気がつかない無明(むみょう)の闇にいるからです。
原因を取り除けばよい訳です。しかしなかなか簡単にはいきません。 それでも学びから少しずつ変化し成長し人生の意味に気づいていくと信じています。
当山の存在理由であり、私が仏教を学ぶ理由です 。仏さまとは名医なのです。