二河白道(にがびゃくどう)

2021年05月05日

二河白道の御朱印が加わりました。皆様に功徳があります様にと手づくり判子で御朱印を作りました。皆様のお越しをお待ちしております。
善導大師(613‐681)が「観経疏」に説かれた比喩の図です。日々の良き功徳をめぐらせ往生浄土が成就されるという浄土仏教の特徴を表しています。
【図のお話】西に歩む人がいました。南には火の河が燃えさかり、北には水の河が渦巻き、水火の分かれ目に一本の白い道が西岸まで通じているが、その白道の道幅はとても狭く、後を振り返れば多くの賊徒や悪しき猛獣たちがこちらに向かってきている。その人の心は恐怖でいっぱいでしたが、この道をまっすぐに進んで行こうと意を決しました。すると、東岸からは、「この道をまっすぐ進んでいきなさい、死難などはありません。もしここにとどまれば必ずや死んでしまうだろう」と、また西岸からも、「心を定めてただちにこちらに渡ってきなさい。お前を守護してやろう。水火の河など恐れてはならない」と語る声が聞こえました。疑いや不安な気持ちは消えさり、決然と白道を進んでいった。すぐさま西岸に渡りついて、諸難に遇うことはなかった。西岸から阿弥陀如来様が「来い」、東岸から釈迦如来様が「行け」と語りかけていたのです。