お寺の庭に植えてある南天が綺麗な実をつけ始めています。晩秋から初冬にかけて、赤い綺麗な実をつける南天〈なんてん〉「難を転じる」という音からも、めでたいとされ日本人に昔から好まれる庭木です。赤飯の上やお弁当の上に南天の葉が添えられるのを見かけますが、縁起が良いということもありますが、南天の葉には殺菌作用や防腐作用があるのも理由のようですね。

当山のご本尊は「阿弥陀如来」です。阿弥陀如来を中央にして向かって右脇侍に「観音菩薩」、左脇侍に「勢至菩薩」が居られます。当山の観音勢至菩薩は阿弥陀如来像の光背と一体ですが、他ではそれぞれ三体のお姿のことも多いです。観音菩薩は阿弥陀如来の「慈悲」をあらわす化身、勢至菩薩は阿弥陀如来の「智慧」をあらわす化身なのです。

金木犀

2020年10月20日

お寺の境内に金木犀(キンモクセイ)が植えてあります。沢山の花をつけて良い香りがしています。
金木犀は、 中国南部の原産で桂花(ケイカ)とも呼ばれるそうです。花言葉は、香りに対して小さな花を咲かせる姿から「謙虚、謙遜」、また雨が降ると香りを惜しまず散ってしまう姿から「気高い人」そのほか「真実」「陶酔」など香りや姿から様々あるようです。
また、中国のお酒で白ワインに金木犀の花を数年漬け込んで作る「桂花陳酒」というのもありますね。

本日10月の念仏講を開催いたしました。
8名ご参加頂きました。皆様と40分ほどお念仏とご回向いたしました。 今週は雨が降ったりと足もと気になりましたが、本日は雨も上がり良い念仏のお時間になりました。
「仏教のお話」は、スクリーンを使って大きく写して見やすく、わかりやすくを心がけておりますので皆様のご参加をお待ちしております。

平等院と末法思想

2020年10月17日

10円玉の表に描かれているお堂、世界遺産で国宝の京都宇治にある「平等院鳳凰堂」は、平安時代、時の関白藤原頼通により1053年に建立されました。当時は「阿弥陀堂」と呼ばれていました。平等院は現在単立寺院で特定の宗派に属していませんが、かつては天台宗と浄土宗でした。平等院は西方極楽浄土をこの世に再現したような作りになっています。西方極楽浄土の教主の阿弥陀如来を拠り所にした平等院。